育児が終わった主婦の悩み
昔の女性は、卒業すると花嫁修行と称して料理教室や生け花・茶道の師匠のところに通う人が多かった。しかし、時代が変わって女性の進学率が高まるにつれ、大学まで進学して知識を身に付け、卒業して企業に勤める女性が多くなった。
そのため、近年では女性も就職戦線で悪戦苦闘の学生時代を過ごすようになった。ようやく内定をもらって入社すると、初任給は学生アルバイトと違い大金を手にすることになる。年に2回のボーナスでは、男性とそれほど差のない金額が通帳に振り込まれることになるので、会社勤めに大いに満足するのだ。
しかし、結婚や子育てのために会社を辞め、専業主婦となって家庭で育児や家事を担うようになる女性は多い。ところが、40代に入るころには育児は落ち着き、母親として気が抜けるものだ。ぽっかりと穴が開いたように空しいものを感じることがあるだろう。
主婦として手持無沙汰となれば、かつて社会人として夢中で働いていた時代を思い出すだろう。多くの女性は、会社人間としての充実した時間を思い出し、再び働きたいと願うのだ。
ところが、働くと決めた際、ふと悩みが出てくるのだ。それは、働きたいという意思を、家族にどう話すかだ。真っ先に話さなければならないのは夫だろう。どうして再就職したいと考えたのか、日々の生活に不満があるわけではないし、夫をどう説得して働きにでるかを感がなくてはならない。家計を助けるためといえば、夫に角が立つし、外に出たいといえば不信に思うだろう。しかし、介護系の職場であれば社会貢献にもつながり、高齢者の役に立つ仕事なので、夫も子どもも賛成してくれる可能性が高いだろう。